眠りのコラム

【ラテックスマットレスの誤解②】 体重(BMI)で硬さを決めると失敗する理由

【ラテックスマットレスの誤解②】 体重(BMI)で硬さを決めると失敗する理由

体重でマットレスを選ぶと失敗する
Shaer
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「体重がある人は硬めがいい」
「BMIが高いからスーパーハードですね」

こうした考え方は、大手寝具メーカーのウレタンフォームマットレスでも広く使われています。

たとえば、昭和西川のムアツふとんや西川のAIRシリーズなどは、
BMI指標をもとに硬さの目安を提示しています。

実は、私自身も昔、
BMI指標で“スーパーハード”を選んだ経験があります。

数値的には「正解」でした。
でも実際には、横向き寝がとてもつらかった。

当時は「これが自分に合っているんだ」と無理やり納得していましたが、今思うと笑っちゃいます。

なお、前回の記事
「ラテックスマットレスの誤解①|やわらかすぎると思われがちな理由」
では「触った感覚」と「寝たときの支え方」の違いについて解説しています。

なぜBMIでマットレスの硬さを決めるのか

BNIとウレタンフォームマットレス

体重やBMIを基準にしてマットレスの硬さを決める考え方は、
ウレタンフォームマットレスでは決しておかしな話ではありません。

ウレタンフォームは荷重がかかると素材そのものが圧縮され沈み込み量が増えていきます。

そのため、

  • 体重が重い
  • → 沈み込みが大きくなる
  • → 底付きしやすくなる

というリスクを防ぐために、体重(BMI)に応じて硬さを上げるという設計思想が使われます。
これは、素材の特性を考えればある意味とても合理的な考え方です。

ウレタンフォームは「硬さ」で沈み込みを制御

ウレタンフォームは、

  • 硬さ
  • 密度
  • 厚み

といった要素を組み合わせることで沈み込み量を比較的コントロールしやすい素材です。
その中でも、ユーザーにとって分かりやすい指標が「硬さ」や「体重別(BMI別)の目安」です。
だからこそ大手メーカーのウレタンフォームマットレスではBMI指標を使った硬さの提案が今も広く使われています。

ラテックスに同じ基準を使うと合わなくなる

ラテックスは「沈み続けない」素材

ここからが、ラテックスマットレス特有の話です。
ラテックスはウレタンフォームとは違い、

  • 押した部分だけが反応する
  • 元に戻る力が早い
  • 体を預け続けても潰れきらない

という性質を持っています。

そのためラテックスは体重の重さそのものよりも、どこにどのように圧がかかっているかによって寝心地が変わります。
この特性を理解せずに、ウレタンと同じ感覚で「体重があるから硬めを選ぶ」という選び方をすると、寝たときの感覚にズレが生じやすくなります。

硬くすると体がマットレスになじみにくくなる

ラテックスマットレスは、もともと押した部分をすばやく支え返す素材です。
このラテックスフォームを硬めにすると、沈み込み量が減り、体の出っ張った部分が入りにくくなります。

特に横向き寝では、

  • 肩の出っ張りが十分に沈まず
  • 背中や腰が浮いたような感覚になり
  • 体全体が落ち着かない

といった状態になりやすくなります。

その結果、

  • 無意識に姿勢を変える
  • 仰向きに戻ってしまう
  • 横向き寝が長く続かない

ということが起きます。

これは、体重がある人ほど肩や背中にかかる圧が集まりやすくなるため、より感じやすい傾向があります。
これは、体重がある人ほど起きやすい現象です。

横向き寝とマットレスの相性については、次の記事でさらに詳しく解説しています。
横向き寝がつらくなる本当の理由

BMIで「スーパーハード」を選んだときの実感

数値上は正解、体感では不正解

私自身、BMI指標をもとに
「スーパーハード」を選んだことがあります。

数値的には、間違いなく“適正”でした。

でも実際に寝てみると、

  • 仰向きではなんとか耐えられる
  • 横向きになると肩がつらい
  • 長く同じ姿勢でいられない

そんな状態でした。

違和感を「自分の問題」にしてしまう弱さ

当時は、

「数値的に合っているんだから」
「慣れれば大丈夫なはず」

そうやって、身体の違和感を自分の問題として処理してしまっていました。
今思えば、身体はちゃんとサインを出していたんですね。

ソサンスタイルが体重基準を使わない理由

基本は密度70kg/㎥をベース

ソサンスタイルでは、ラテックスマットレスの密度を体重やBMIで細かく分けていません。
基本は70kg/㎥

理由はシンプルで、

  • 横向き寝が自然に続く
  • 肩や背中が逃げやすい
  • 寝返りが止まらない

この条件を、最も満たしやすいからです。

例外は「アスリート」

例外として考えるのは、

  • アスリート
  • 筋力や体幹が強い人

こうした方の場合のみ75kg/㎥ を検討します。
それでも基準は体重ではありません。
身体の出力・反発への要求が違うからです。

ソサンスタイル予約フォーム

実際の寝心地は数値ではなく体で感じることが一番大切です。
ソサンスタイルでは店舗でのお試し体感もご案内しています。

体重よりも大切にしている判断基準

横向き寝が無理なく続くか

ソサンスタイルで最も重視しているのは、横向き寝が我慢なく続くかどうか

横向き寝では、

  • 背中

が自然に逃げられる必要があります。
硬さで抑え込むと、どこかに必ず無理が出ます。

違和感を無視しないこと

もし、

  • 横向き寝がつらい
  • 無意識に姿勢を変えている
  • 朝、肩や背中が重い

こんな感覚があれば、それは身体が出しているサインかもしれません。

まとめ|ラテックスマットレスは体重で選ばない

体重やBMIでマットレスの硬さを決める考え方は、ウレタンフォームでは一定の合理性があります。
しかし、ラテックスマットレスでは必ずしも当てはまりません。

ラテックスで大切なのは、

  • どこがどう支えられているか
  • 横向き寝が自然に続くか
  • 無理をしていないか

ソサンスタイルでは、体重よりも「寝たときの身体の反応」を大切にしています。
数字を信じて違和感を我慢するのではなく、身体の声を聞いて選ぶ。
それが、ラテックスマットレス選びで失敗しない一番の近道だと思っています。

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