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夏の敷き寝具 特性解説
YouTube 6作目は夏の敷き寝具編!マットレスや敷きパッド、シーツのお話です。
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◆目次(チャプター)◆
00:00 解説動画START
00:12 プロの自己紹介
01:11 夏の寝室環境について
01:50 夏の寝具の調節方法
03:00 夏の寝具おすすめの種類
04:12 吸湿性の実験
07:23 まとめ
◆配信内容◆
いよいよ暖かくなってきました。
寝苦しい暑い時期を前に夏の寝具の準備はできていますか?
素材や商品の特徴からどんなものがいいか、わかりやすく説明します。
夏の寝室環境
最近の夏の暑さを考えるとエアコンを点けて快適に眠りたいところです。
ところが電気代が上がり過ぎちゃって、かなり躊躇しちゃいますよね。
日本人が素っ裸…シャツもパンツもつけないで寒くもなく暑くもない温度(中性温度)は29℃といわれます。
つまり寝室の温度が29度以上だと誰もが暑いということになります。
また、同じ温度でも湿度が70%を越えると暑く感じ、30%を下回ると寒いと感じます。
寝室の温度が29℃だと素っ裸でも快適に眠れるか?(想像したくないですが…)
人の体温は睡眠中に急降下します。
また敷き寝具には必ず触れているので…そういうわけにはいかないんです。
エアコンは一晩中点けっ放しにしている方が、睡眠にも電気代にもいいといわれています。
夏の寝具のポイントは敷きパッドとシーツ
季節によって、マットレスや敷き布団を入れ替える…そのような家庭はほとんどありません。
マットレスや敷き布団は体圧分散により寝姿勢を整えるものという考え方となります。
そうなると季節によって使い分けるのは、敷きパッドとシーツとなります。
もともとの寝具の考え方は使用する人が寒くないように保温することが目的です。
ですから夏用の敷き寝具の決定版がないことが現状となります。
また睡眠中に体を冷やすのは健康面でもタブーです。
少しでも気持ちよく眠れる、暑すぎて目が覚めない…そんな環境にできればいいですね。
夏のおすすめ寝具
ヒンヤリ敷きパッドは心地よい涼しさが維持できない
近年、量販店等で多く販売されているヒンヤリ敷きパッド。
日本の優れた化学繊維の技術で品質もアップされていますが…心地よい涼しさが長く維持できないという難点があります。
入眠時には涼しくいいのですが、その後暑くなって目が覚める…そんなこともよく聞きます。
身体に触れる面がメッシュ素材になっていて通気性があるのでムレにくいともいわれますが、確かに登場当初のものより進化はしているものの使用されている素材が湿気を吸わない化学繊維のため限界があります。
おすすめはウール素材の敷きパッド
夏にウール?冬物寝具の定番商品と思われがちですが、あえて…夏こそウールです。
確かにウールは接触冷感のような涼しさはありません。
ただし、ウール素材はすべての繊維の中でもっとも吸湿性に優れた繊維です。
しかも繊維の中に湿気を閉じ込めることができるので、表面はサラッとしています。
実は、人の髪の毛も同じ構造をしています。
ウールの吸湿性の実験
動画でご覧ください
ウールは水を弾き、水蒸気だけを取り入れる…そんな性質があります。
さらにウールは臭いを吸着することができます。
お手入れは天気の良い晴れた日に外に天日干しをするだけです。
綿敷きパッドと比べて長く干す必要はありません。
水溶性の汚れを寄せ付けないので洗濯する回数も少なくなります。
夏の睡眠時にもっとも不快なのが、湿気によるベタツキ感です。
これが改善されるととてもありがたいと思いませんか?
ウールを覆う側生地には綿ニットのように通気性のある生地を選びましょう。
夏用敷きパッドを選ぶなら…麻100%の素材を
夏用には別の敷きパッドを選ぶというなら、中わたも生地も麻100%のパッドがおすすめです。
熱を逃がすことが早いということから、かなり涼しくおやすみいただけます。
涼しくしたい期間のわりに価格が高いことがデメリットか?
身体に直接触れるシーツはどうする?
キルトされた涼しげなパッドシーツ
やはり量販店で多く販売されているパッドシーツは洗濯機でジャブジャブ洗えて、シワ加工や夏向きデザインで、いかにも涼し気です。
キルティング加工で中わたがほとんどポリエステルとなります。その側生地もほとんどがポリエステルです。
人の睡眠中の汗は蒸気となって多くの割合が敷きパッドで吸収されます。
マットレスや敷き布団の汚れ防止に使うようなものとなります。
一般的には通気性のいい綿100%シーツが妥当
通常は綿100%のシーツとなりますが、できることなら通気性のいいものを選びましょう。
ニットや二重ガーゼのような生地だといいと思います。
おすすめは麻シーツ
ウールパッドとの併用で、麻の接触冷感と吸湿性の高いウールの組み合わせは実際に気持ちいいですよ。
マットレスとウール敷きパッドの組み合わせで、通常時には綿のシーツを使い、夏に麻シーツを用意しておけば、
年間を通して他に敷き寝具は必要ないということになります。
単体での価格は高めとなりますが、逆に多くの種類の寝具を持たないことで経済的かもしれません。
ソサンスタイルの天然素材の夏向き寝具
麻100% リネン敷きパッド
(ソサンスタイル公式オンラインショップより)
麻100% リネンフィットシーツ
(ソサンスタイル公式オンラインショップより)
◆プロフィール◆
ソサンスタイル 寝室デザイン研究所 代表 松本康人
国内寝具メーカーとドイツ寝具メーカー日本法人で32年間勤務していました。
2019年4月に株式会社寝室デザイン研究所を設立、同年11月にマットレスと寝具の専門店「ソサンスタイル」をオープンしました。
日本はもちろん、ヨーロッパやアジアの展示会、工場、さらには農場まで足を運んで得た知識と情報をもとに日本の環境と生活文化に合わせて商品をセレクトしています。
また、上級睡眠健康指導士として定期的に店内イベント、コロナ禍ではオンラインも駆使して睡眠セミナーを開催しています。
企業や学校等のイベントで出張睡眠講座をおこなうこともあります。
寝具と睡眠の専門家。
「眠り」に関するあらゆる疑問にお答えします。
<保有資格>
・上級睡眠健康指導士(日本睡眠教育機構)
・インテリアコーディネーター(インテリア産業協会)