眠りのコラム

業界歴35年のプロが解説!「マットレス」と「敷き布団」YouTube

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Shaer
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あなたはどっち派?マットレスと敷き布団(業界歴35年のプロ直伝)

YouTube デビューから2作目がアップされました。
ぜひチャンネル登録、高評価!、さらにはコメント入れていただけるとうれしいです。

◆目次(チャプター)◆

00:22 本日のテーマ
00:49 プロの自己紹介
01:46 マットレスと敷き布団の違い
03:19 敷き布団ついて
05:10 マットレスについて
05:51 それぞれの注意点
06:37 寝台の高さについて考察
07:18 腰痛持ちはどっちがいいか
07:58 まとめ

◆配信内容◆

最近はマットレスを使用している方が増えているとは思いますが、まだ中には「せんべい布団」1枚という方もいるようですね。

敷き布団とマットレスの違いのイメージ

いわゆる「敷き布団」とは、

詰めものに「ワタもの」が入っているもの。
古くからは綿わた、そしてウールわた、またポリエステルわたがあります。
いくつかの素材を組み合わせているもの(ウールとポリエステル、綿とポリエステル等)も多いようです。
ポリエステルわたを圧縮した固綿敷き布団というのもありますね。

「マットレス」とは、

フォーム状やコイル等で変形しないもの。
主な素材は、ウレタンフォーム(高反発・低反発)、コイルスプリング(ポケットコイル・ボンネルコイル)、ラテックスフォーム、ファイバーがあります。
周りの生地がキルティング仕様でワタものを入れているものも多く見受けられます。

ベッドマットレスのイメージが大きいですが、
寝台に載せても、床で直敷きで使用しても、これらの素材はマットレスと言われます。

「敷きパッド」とは、

マットレスの上に載せる薄手の敷き布団のこと。
綿、ウール素材から安価なものはポリエステルわたが多いようです。

昭和時代の百貨店では寝具は呉服売り場にあった

いまから35年以上前の昭和時代の百貨店では寝具は呉服売り場で販売されていました。

日本最大級の高級百貨店といえば、「日本橋三越」
もともとは越後屋という呉服屋さんがスタートとなっています。
なので、三越での品番…001番は呉服です。

そして寝具の品番は同じ呉服売り場の中で「009番」だったんです。
ちなみに当時の家庭用品は050番に分類されていました。

なぜ寝具は呉服売り場なのか…

当時の代表的な寝具の形態は綿わた敷き布団2枚と掛け布団2枚の「組夜具」といわれる4枚組の寝具でした。
これらの布団に使われる生地はもともと呉服の反物だったんです。

敷き布団は3幅でつくられるので三布(みの)とよばれ幅約97cm。
掛け布団は4.5幅で四布半(よのはん)で幅約150cm。
(掛け布団は0.5幅を額式仕立てにしているケースが多い)

なお、これが日本の寝具のサイズの基本になっています。

正絹の着物生地でつくられる組夜具は婚礼寝具の代表的なものでした。

平成初期のブライダル寝具5点セット

平成に入ると掛け布団の中心は羽毛布団、敷き布団の中心はウールわた布団となります。

ポリエステル固わた芯をウールとポリエステル混紡わたで巻いた敷き布団をマットレスのようにして、上にウールわたの敷き布団を重ねるスタイル。
そして掛け布団は冬用の厚掛けと夏用の肌掛けの羽毛布団2枚、これに羽根枕がついた、いわゆるブライダル寝具5点セット…いまではほとんど姿を消しました。

敷き布団のメリット・デメリット

できあがったばかりの新品の敷き布団はフカフカでとても気持ちいいものです。
また体圧分散にも優れ、身体への負担がほとんどありません。

しかし、ワタものでつくられる敷き布団は使っているうちに中の詰めものが潰れてだんだんと薄くなってしまいます。
またやわらかい敷き布団を重ねて使うと腰が落ちてしまうケースも多くなります。

マットレスのメリット・デメリット

ウレタンフォーム、コイルスプリング、ファイバー、ラテックスフォームの、
どれをとっても基本的に長年使用しても形はほとんど変わりません。

ただし、これらの素材は吸湿性がほとんどありません。
なので、天然素材の敷きパッドとの併用をおすすめします。

(敷き布団・マットレス共通)敷きっぱなしでは裏面のカビに注意

床での直敷き、ベッドフレームに敷く場合、どちらにおいても裏側の面のカビに要注意です。
畳やフローリングとの接地面、ベッドフレームとの接触面…湿気は下からきますので注意しましょう。

直敷きの場合には、朝起きたら半分に折り返す。ベッドの上ではお掃除のときやシーツ洗濯時には折り返す、立て掛ける、裏返す等の通気が必要です。

(敷き布団・マットレス共通)ベッドフレームで使用するときの高さ

ベッドフレームにマットレスや敷き布団を設置したときの床からの高さは45cmを目安にします。
これは一般的な椅子の座面の高さと同じです。
これより低くなると立ち上がるときに少し力が必要になります。
ある程度の年齢になって、寝室に余裕があればベッドフレームを入れた方が圧倒的に朝がラクかもしれません。

腰痛お持ちの方は硬い布団は要注意

腰痛でツラい方はせんべい布団が一番!と言われてきましたが…
本来は弾力性のあるマットレスと敷き布団を組み合わせた方が圧倒的にいいはずです。

◆プロフィール◆

ソサンスタイル 寝室デザイン研究所 代表 松本康人

国内寝具メーカーとドイツ寝具メーカー日本法人で32年間勤務していました。 2019年4月に株式会社寝室デザイン研究所を設立、同年11月にマットレスと寝具の専門店「ソサンスタイル」をオープンしました。 日本はもちろん、ヨーロッパやアジアの展示会、工場、さらには農場まで足を運んで得た知識と情報をもとに日本の環境と生活文化に合わせて商品をセレクトしています。 また、上級睡眠健康指導士として定期的に店内イベント、コロナ禍ではオンラインも駆使して睡眠セミナーを開催しています。企業や学校等のイベントで出張睡眠講座をおこなうこともあります。 寝具と睡眠の専門家。「眠り」に関するあらゆる疑問にお答えします。

<保有資格>
・上級睡眠健康指導士(日本睡眠教育機構)
・インテリアコーディネーター(インテリア産業協会)

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