眠りのコラム

日本伝来から50年間まったくカタチの変わらないウール敷きパッド

日本伝来から50年間まったくカタチの変わらないウール敷きパッド

Shaer
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日本伝来以来、ビラベックのウール敷きパッドはあたたかさと気持ちよさから評価は高く、特にもっとも厚みのある「ボゥルフ羊毛敷き布団(シングル52000円税抜)」はリピーターの多いウール敷きパッドです。
だから、日本での発売以来、約50年間そのカタチを変えることがありません。

50年間カタチが変わらないということは、製造方法も変わりません。
ボゥルフシリーズ、ベッドパッドシリーズの日本市場でもっとも評価の高いウール敷きパッドはビラベックドイツ工場で一枚ずつ丁寧につくられます。

ウールパッドはラーメン製法といわれる製造方法でつくられます。
ラーメン(Rahmen)はドイツ語で、フレームのことです。
パッド中央部分のキルティングをするためにラーメン(フレーム)を使用します。
各サイズごとにフレームがあり、つくるサイズに合わせてラーメンの大きさを選択します。

それでは、ボゥルフ羊毛敷きパッドの製造工程を見てみましょう。

ラーメンの4辺の内側にはカギ針が付いていて、まずパッドの表面になる綿(コットン)のマコ・トリコット生地を張ってカギ針に固定します。
マコ・トリコットとはエジプト綿のトリコット(ニット)編みの生地のことです。

ピンと張られた生地の上に充填物のウールを重ねていきます。パッドの形を整えしっかりさせるためのウールのフェルトを挟んで製綿されたウールを重ねます。
製綿されたウールはたくさんの空気を含み、大きく膨らんでいます。

重ねたウールの上から裏生地となるジャガード生地(レーヨン70% 綿30%)で覆い、ラーメンのカギ針に固定していきます。
これで準備は完了です。

大きな凧のようになったラーメンを専用のキルトマシーンで、キルティングをしていきます。
キルトパターンはコンピューターで記録されています。
キルティングされたパッドは作業台に戻され、ラーメンのカギ針からべりッと音を立てて外されます。
ここまでが一人の職人さんでおこなう工程です。

この段階ではパッドの4辺から充填物のウールがはみ出している状態です。
これをパイピングでふさぐ作業をアドラー工程といいます。
アドラーミシンという特殊なミシンで4辺を1周、サイズを整えながらパイピングテープを巻き付けていきます。
このタイプのパッドや布団は4角が丸く仕上がるのが特徴です。

ベッドパッドシリーズも工程はほぼ同じ工程でつくられています。


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