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マットレスのプロ直伝!腰痛持ち最適マットレス
腰痛には硬いマットレスがいい⁈
ホントにそうでしょうか?
腰痛におすすめのマットレスをプロの視点で解説します。
◆目次(チャプター)◆
00:00 動画START
00:20 今回のテーマ
00:59 一般的な腰痛の原因とは
03:02 腰痛原因はマットレスかも
04:33 腰痛持ちのマットレス基準
04:53 買い替えるのが厳しい方は
06:07 マットレスを買い替える方は
06:43 腰痛持ちのまくら対策
07:46 まとめ
◆配信内容◆
「つらい腰痛に最適なマットレス」を 寝具業界歴35年のプロが解説します。
寝具や睡眠のご質問・ご相談・ご来店予約は コチラからお問い合わせください!
80%以上が原因がわからない?痛くてツラい腰痛
痛みの原因のわかっている腰痛
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・圧迫骨折
・内臓疾患
病院等で専門医の治療を受ける必要があります。
痛みの原因がわからない腰痛
人間は2本足で立つようになってから腰痛が生まれたといわれています。
痛みの原因がわからない腰痛は、自覚症状のある方の80%以上といわれます。
同じ動作の繰り返し、同じ動作で静止で腰痛になることが多いですね。
ほとんどの皆さんが整体に通われる等の対処療法で痛みを緩和させているようです。
朝起きたら腰が痛い…もしかしたら、マットレスが原因かもしれません。
痛みの自覚症状でもっとも多い肩こり
肩こりの自覚症状
肩こりだと自覚症状のある人は…
女性 11.4%(自覚症状のある身体の不都合第1位) / 男性 5.7%(自覚症状のある身体の不都合第2位)
頭の重さは体重の8%、これを頸椎で支えるので、かなり負担が大きいことがわかります。
痛みの原因のわかっている肩痛(肩こり)
・ヘルニア
・頚椎症
・神経根症
・内臓疾患等
緩和のためには、姿勢を正す、温める、体操、ストレッチもおすすめです。
朝起きたら肩が痛い、腕が痺れる…そんな方はマットレスが原因かもしれません。
ツラい腰痛をお持ちの方必見!マットレスの選び方
腰痛の方には硬いマットレスが常識???
いままで腰痛をお持ちの方に勧められてきた硬いマットレスや敷き布団…「せんべい布団は一番!」なんて言われた方も多いかもしれません。
それで、本当に腰痛は治りましたか?
まぁ、寝具は医療器具ではありませんので、治ることはありません。
せめて朝起きた時の痛みが和らぐ、またはラクに眠れる。そんなマットレスを使いたいですね。
腰痛の方は仰向き寝ではツラくて眠れない
そもそも腰痛の方は仰向き寝で寝ること自体が困難です。なのでついつい膝を立てたりします。
さらに硬いマットレスで仰向き寝になるとお尻と背中でブリッジになり腰が浮き気味になります。
横向き寝では肩がツラくて眠れない
仰向き寝でツラい腰痛は横向き寝が多くなります。
硬いマットレスではマットレスの硬さが圧迫して、肩がツラくなります。痛みが出たり、しびれたりします。
横向きの同じ姿勢を長く続けていられません。なので必要以上に寝返りが多くなります。
腰痛お持ちの方に最適なマットレス
人の身体は凹凸がある流面形です。
仰向き寝の時にはお尻と肩甲骨が出っ張ります。
横向き寝の時には肩が圧倒的に出っ張ります。
この出っ張り部分はある程度沈み込ませることが大切です。
そして、くびれている腰部分をしっかり支えられる、そんなクッション性が必要になります。
そうなるとマットレスにはある程度の厚みが必要となります。
人の身体を支えて、体圧分散性を高めるためには…
硬すぎもせず、柔らかく身体が埋まってしまうこともないようなクッション性と
マットレスの厚みは8~10cm以上の厚みが必要
硬いマットレスでもできる腰痛対策
厚みのある敷き布団(敷きパッド)で負担軽減
買い替えたばかり、まだ何年も使っていない硬いマットレスをご使用の方に、マットレスを買い替えましょう!とは乱暴な話です。
決してそんなことは言いません(笑)
マットレスの上にワタもの(綿100%またはウール100%をおすすめ)の厚みのある敷きパッド(敷き布団)でかなり緩和されます。
充填量はどちらも2kg以上、固わたとか入っていないものの方がベターです。
バスタオル1枚でカンタン♪腰痛対策
中にはここまでの話から、今!今夜何とかしたい!!
そんな方におすすめなのが「バスタオル」。
ちょうどいい厚みになるように折りたたんで、仰向き時の腰に入れましょう。
中途半端な高さの腰枕を入れてそっくり返ることのないよう気をつけてください。
柔らかすぎるマットレスをお使いの方
反発力のあるトッパー(ウレタンシートまたはラテックスシート)で沈み過ぎを緩和
柔らかすぎるマットレスでは、身体が埋まるように沈むので、寝返りしにくくなります。
特に反発力の少ないマットレスでは、仰向き寝から横向き寝になる時には腹筋の力を使わなければなりません。
そんな時には弾力性の高い、高反発のトッパーといわれるウレタンシートやラテックスシートを上に重ねると沈み込みが緩和されます。
厚みは2~5cm程度のもので十分です。
これからマットレスを選ぶ人へ
仰向き寝と横向き寝の両方を試す
マットレスでも枕でも寝心地を試せる売り場では、必ず横になってみてください。
日本人の多くは仰向き寝で試しますが、必ず横向き寝でも試すことが重要です。
特に横向き寝の時の肩への負担は要チェックです。
腰痛お持ちの方はラテックスマットレスを試してみましょう
ラテックスマットレスは病院の褥瘡(床ずれ)防止マットレスとして実績があり、身体に負担がかかりません。
硬すぎず柔らかすぎない絶妙な弾力で身体のでっぱり部分は沈ませ、くびれ部分は支えてくれます。
耐久性も高く、長年使っても形状変化がありません。
ラテックスマットレスはフォームの比重により硬さが変わります。
密度が高いほど硬く、低いほど柔らかくなります。
ここでおすすめするのは1立方メートルあたり70kg~75kgのタイプです。
マットレス全体に開いている穴(ピンホール)の大きさやピッチで部分的な硬さの違いを出せるので、
1枚のマットレスでもパートごとに硬さの違いを出すことができます。
必要な枕の高さはマットレスの硬さで変わる
肩こり・首痛に影響する枕の高さ
マットレスに横たわった時に肩から頭にかけてくびれた首の部分を埋めるのが枕の役割です。
いい枕を買うと肩こりや首痛がよくなると思っている方がとても多いんですが…
必要な枕の高さはマットレスの硬さによって異なります。
硬いマットレスは身体の中心線が上に位置するので…高い枕
柔らかいマットレスは身体の中心線が下に位置するので…低い枕
となります。
枕選びに迷ったら少し低め、少し柔らかめを
枕を選ぶときには、試す店舗のマットレスが自宅のマットレスより硬いか柔らかいかをまず確認しましょう。
できるだけ近い硬さに合わせてもらうといいと思います。
そこで、必ず仰向き寝、横向き寝の両方を試します。
もし迷ったら、少し低め、少し柔らかめを選ぶといいです。
自身で調整できない高い枕は首に影響しますが、低い枕であればタオル等で調整可能です。
横向き寝で耳が痛くならないことも確認しましょう。
◆プロフィール◆
ソサンスタイル 寝室デザイン研究所 代表 松本康人
国内寝具メーカーとドイツ寝具メーカー日本法人で32年間勤務していました。
2019年4月に株式会社寝室デザイン研究所を設立、同年11月にマットレスと寝具の専門店「ソサンスタイル」をオープンしました。
日本はもちろん、ヨーロッパやアジアの展示会、工場、さらには農場まで足を運んで得た知識と情報をもとに日本の環境と生活文化に合わせて商品をセレクトしています。
また、上級睡眠健康指導士として定期的に店内イベント、コロナ禍ではオンラインも駆使して睡眠セミナーを開催しています。
企業や学校等のイベントで出張睡眠講座をおこなうこともあります。 寝具と睡眠の専門家。「眠り」に関するあらゆる疑問にお答えします。
<保有資格>
・上級睡眠健康指導士(日本睡眠教育機構)
・インテリアコーディネーター(インテリア産業協会)