2023年3月17日(金)市川大野駅前のカフェ ロッタで開催された「市川市100人カイギ」に登壇10分間プレゼンテーションをさせていただきました。
ちょうど「世界睡眠デー」だったので、日本人の睡眠実態についてお話しました。
CONTENTS
世界睡眠デーと睡眠の日
春分直前の金曜日は世界睡眠デー(World Sleep Day)
2023年3月17日(金)は世界睡眠デーです。
世界睡眠デーは毎年春分直前の金曜日とされています。
これは睡眠の大切さを啓蒙するために世界睡眠学会(World Sleep Society)が定めたものです。
2008年からスタートし、世界88か国が参加しています。
2023年のテーマは「睡眠は健康に欠かせない」です。
食事や運動と同様、睡眠もとても健康に生きるための大切な要素です。
睡眠は健康に不可欠とはまだまだ考えられていません。
世界睡眠デーは、多くの睡眠健康の専門家とともに、睡眠健康を促進する機会です。
(World Sleep Day WEBサイトより)
日本は独自に春と秋に睡眠の日を制定
日本人にとって「春分直前の金曜日」というような記念日はなかなか定着しにくいものがありますよね。
日本では独自に年2回の「睡眠の日」を制定しています。
睡眠についての正しい知識の普及と健康増進を目的に、日本睡眠学会と睡眠健康推進機構が制定しています。
3月18日は春の睡眠の日
世界睡眠デーに合わせて3月18日を春の睡眠の日としています。
9月3日は秋の睡眠の日
「9(ぐっ)3(すりー)」の語呂合わせで秋の睡眠の日としています。
春・秋ともに睡眠の日をはさんだ前後1週間を「健康睡眠週間」としています。
健康睡眠週間では各自治体が睡眠の専門家や大学の研究室等と連携して市民講座を開催したり、相談窓口を設置したりしています。
千葉県柏市でもコロナ前まで9月第1土曜日にアミュゼ柏で江戸川大学睡眠研究所と共催で「すいみんの日市民講座」を開催していました。(2019年まで)
眠らない国ニッポン!
世界一短い日本人の睡眠時間
OECD(経済協力開発機構)2021年発表の日本人の平均睡眠時間はもっとも短い7時間22分です。
これは前回調査の2018年と同じ時間で断トツの世界一です。
2位の韓国は7時間51分で2018年調査より睡眠時間は増加傾向となりました。
3位のスウェーデン(前回3位はメキシコ)他31か国は8時間以上となっています。
平均睡眠時間において世界との差は広がる一方です。
日本の中でも睡眠時間格差
2016年の総務省統計によると、
日本の中でも自治体間で約30分強の平均睡眠時間の格差があります。
もっとも睡眠時間が短いのは埼玉県、そして千葉県が続きます。
7年前、さらにコロナ前ということで多少の変動はあるかもしれませんが、これらの自治体が睡眠時間の短い上位にいることは間違いないでしょう。
この格差は通勤時間と関連性が高いこともわかりました。
平均通勤時間が長い県ほど平均睡眠時間が短いという結果が出ています。
そうなると都内へと通うサラーリーマンが多く居住する千葉県北西部では千葉県内の中でも平均睡眠時間が短いだろうと予測できます。
実態の睡眠時間はもっと短い?
2018年国民健康・栄養調査 生活習慣調査によると40歳代~50歳代で睡眠時間が7時間未満と答えた人の割合は80%以上となります。
さらに50歳代の50%以上が6時間未満と答えています。
今回の市川市100人カイギにおける30歳代~70歳代くらい20名強の参加者の皆さんに尋ねたところ、やはり8割以上が睡眠時間7時間未満と手を挙げられました。
短い睡眠時間に対する間違った認識
休日に寝ダメをするケース
平日はどうしても睡眠不足となるので休日に寝ダメをしようという考えます。
特に若い世代はまだ眠れます。
人は目覚めてから15時間後に眠りのホルモンといわれるメラトニンが再分泌されます。
通常朝6時に起床する人でその夜のメラトニン分泌は午後9時頃となります。
これを休日の寝ダメで10時まで寝てしまうと…メラトニンの分泌は午前1時となってしまいます。
翌日仕事なので、夜10時~11時に床に入っても寝つけなかったり眠りが浅くなったり…その翌日の活動に影響しかねません。
休みの日でもいつもと同じ時間に起きる習慣を身につけましょう。
睡眠の質を上げようというケース
最近特に頻繁に耳にするのが「睡眠の質」という言葉。
テレビのCMや情報番組で多く取り上げられています。
これを…
「短時間睡眠で睡眠の質をあげよう」
というように間違った常識として定着されつつあります。
テレビCMにおける「睡眠の質」とは、深いノンレム睡眠(ステージ3以上)をしっかり取るということであって、決して睡眠不足を軽減するものではありません。
短時間の睡眠ではノンレム睡眠が優先されます。
深い睡眠なので、ぐっすり寝た感はある程度はあるとは思いますが…
睡眠後半に多くなるレム睡眠が短くなってきます。
レム睡眠は身体で覚える(意識をしないでできる)記憶の定着がおこなわれます。
運動技術や芸術なども含まれます。
なので、ゴルフでスコアを伸ばしたい方は、やはり睡眠時間を確保することが大切です。
本来の睡眠の質とは、
ノンレム睡眠からレム睡眠を繰り返す睡眠サイクルをしっかり刻むことです。
100人カイギ
全国規模で広がる100人カイギとは
地域で活躍する100人を呼んでそれぞれ10分間のお話を聞くというコミュニティーイベントです。
ルールは1つ、毎回5人の登壇者の話を聞いて100人登壇したらその会は解散!というもの。
順調にいけば20回(20か月)ということになります。
各地域でおこなわれている100人カイギは2023年1月現在で81か所、のべ989回開催されています。
36,790名が参加とますます大きくなっています。
すでに25の会場が100名の登壇者を迎えて解散しています。
ちなみに…
千葉県北西部においては柏市がすでに解散しており、現在は流山市、市川市、我孫子市が開催しています。
松戸市と鎌ヶ谷市がコロナ以降休止中です。
市川市100人カイギ
今回登壇した「市川市100人カイギ」は8回目、毎月第3金曜日の夜に市川大野駅前にあるカフェ ロッタで開催しています。
柏市在住の柏で事業展開している人間がなぜ市川市で登壇したのか…?
それは、流山市100人カイギ運営者として昨年7月の第1回市川市100人カイギ開催のお祝いを兼ねて参加したのがキッカケです。
その場でジャンケン大会がおこなれ、なぜか優勝!その景品が「登壇券」でした(笑)
それを使用して10分間お話させていただきました。