夏こそウールだ!Vol.2 ウールの特に優れた吸湿性

(加工前のウール原毛 適度な水分でしっとりしている)

前回は長い前置きの後で、ウールの構造のお話しをしました。
ウールは繊維内に湿気を取り込んでしまうので表面はサラッとしています。

今日はウールの吸湿性についてのお話しです。

特に優れたウールの吸湿性

布団で使われる素材は水分量により重量が変わるため、商取引において公定水分率が定められています。
この水分率が素材の吸湿性を表す指標となります。
ウールを含む毛繊維はすべての繊維の中でもっとも水分を繊維内に保つことができます。
布団で使われる素材として羽毛(ダウン)も吸湿性の優れているといわれます。ダウンは繊維ではありませんが、他の繊維と比較するためにグラフに加えました。
ダウンとウールでもウールの方が吸湿性で勝ります。
ウールは標準状態で重量の15%が水分ですが飽和状態(湿度100%状態)では30%以上となります。

またアパレル(洋服)素材として最近よく耳にする木材を原料とした再生繊維、マイクロモダール(ブナの木)やリヨセル[テンセル](ユーカリの木)は吸湿性が高く、絹や麻の天然繊維と同等以上の吸湿性とされています。

ウールはうろこ状のスケールから水蒸気で水分を吸収し、またスケールから水蒸気を逃がしていく…まるで呼吸しているかのように独自で水分調整をしています。

その他ウールの特徴

ウールは汚れにくい素材です

ウールの繊維の表面で水を弾くので、水滴や泥はね等の水溶性の汚れは弾いてくれます。

ウールは消臭効果のある素材です

においを吸着することができ、消臭剤で使われることもあります。
登山等のインナー素材として最適です。
加工されていないウールは密閉状態にすると動物性のにおいがすることがあります。

ウールは燃えにくい素材です

火を直接点けると多少燃えますが、燃え止まる性質があります。
海外の消防服のインナーとして使われる素材です。

燃えにくいという特徴はともかく、吸湿性、汚れにくい、そしてにおいの吸着という点で、ウールは多くの汗(水蒸気)をかく夏に最適な素材です。

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