そもそも人はなぜ眠るの?上級睡眠健康指導士の眠りのコラム

そもそも人はなぜ眠るのか?(上級睡眠健康指導士の眠りのコラム)

人はなぜ眠るのか

私たち人間に限らず、すべての動物は眠ります。
一般的に日中に活動する人は夜に睡眠をとります。
睡眠不足になると日中のパフォーマンスの低下はもちろん、強い眠気があったり、さらには体調を崩したり…生活に大きく影響します。

では、そもそも私たちはなぜ眠るのでしょうか?

脳の休息

私たちの眠りはノンレム睡眠とレム睡眠を平均90分(個人により70分~110分)を一つのサイクルとして、一般的に4~5回繰り返します。(睡眠サイクルのおはなし)

このうちノンレム睡眠は脳を休息させる眠りです。
体温を低下させ、脳を冷却するために身体から放熱し、寝汗をかきます。
知覚、随意運動、思考、推理などの大脳皮質や交感神経を休ませます。
身体(筋肉)はある程度緊張状態にあります。

いわゆる「ぐっすり眠っている」状態です。

身体の休息

一方でレム睡眠は身体を休息させる眠りです。
脳は覚醒に近い状態ですが、物音や外部からの刺激では目を覚ましません。
身体(筋肉)の緊張は低下しています。

いわゆる「ぐったり眠っている」状態です。

記憶の整理

私たちは睡眠中に記憶の整理ををしています。

身体で覚える記憶(非陳述記憶 手続き記憶)

自転車に乗る、車の運転など意識しなくてもできる記憶です。
楽器などの芸術的な要素やスポーツの運動技術も含まれます。

これらはレム睡眠時に定着します。
また必要のない情報や嫌なこと(辛いこと)を忘れる記憶の消去もおこなわれます。

知識で覚える記憶(陳述記憶 宣言的記憶)

ノンレム睡眠中には歴史の勉強などの知識や、その日に見聞きしたものなど、言語化して記憶します。
言語と視覚が結びついて定着します。
いつどこで、なにをとか、過去の記憶と結びつける記憶(エピソード記憶)もこの時です。

「海馬」を経由して、大脳皮質に定着します。

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ホルモン分泌

メラトニン

目覚めから約15時間後に睡眠ホルモンといわれるメラトニンが分泌され、私たちは眠くなります。
生体リズムを調整し、体温を低下させ深い眠りに導きます。

成長ホルモン

入眠後3時間にもっとも多く分泌される成長ホルモン。
ティーンエイジの身体の成長だけでなく、怪我の修復や疲労の回復、生活習慣予防にも必要なホルモンです。
さらに新陳代謝を活性化し美肌効果に影響があります。

コルチゾール

目覚めから約2時間前から分泌されはじめ、血糖値や血圧を上げて起きるための準備をするホルモンです。
起床後は心身がストレスを受けるとコルチゾールの分泌が増加するので「ストレスホルモン」ともいわれます。

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脳の老廃物の除去

他の動物たちに比べ、人間の脳は活発に活動するので、脳内に老廃物がたまります。
とくにアミロイドβという物質がたまると、アルツハイマー型の認知症のリスクが高くなります。
これらの老廃物は睡眠中の深い眠りの時に除去されます。

今日のまとめ

睡眠の質を求めたがる現代人ですが…
睡眠中にはノンレム-レム睡眠を一定の周期で繰り返し、脳や身体は一晩でこれだけの仕事をします。
だから睡眠の量(時間)もとっても大切なんです。


株式会社 寝室デザイン研究所
上級睡眠健康指導士
松本康人

上級睡眠健康指導士とは

日本睡眠教育機構の定める規定のプログラムを受講し、認定試験の合格者に与えられる資格です。
学術的な睡眠知識に加え、科学的な知見に基づき睡眠に関するアドバイス等を 身近な人々に行ったり、地域や団体等に対して正しい睡眠知識の普及活動を行う人材を目指します。

柏市の寝具店ソサンスタイルでは、お客様の睡眠についての疑問や悩みにもお答えします。